篠田桃紅の白と黒 篠田桃紅(1913年〜)墨の美術家 関市立篠田桃紅美術空間(直通 0575−23−7756) |
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抽象美術家 | 篠田桃紅の作品は既成の書道にとらわれない 墨を使った抽象芸術へと移行していきます。 墨を使った抽象美術家としていち早く国際的に高い評価を受けた 日本人芸術家の1人となりました。 桃紅は90歳を過ぎた現在も国内外において個展を開催し、 精力的に創作活動をおこなっています |
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篠田桃紅と 「朱」 |
桃紅は女学校時代の習字の時間に、 自分が墨で書いた文字を先生が朱書きで正すのを見て、 その墨と朱の織りなす諧調を美しいと思うような少女だったといいます。 長じて書家となった桃紅は墨と向かい合い、 そのきびしさに思うにまかせぬときどき、 朱の存在は桃紅にしばしの安らぎを与えてきたのです。 |
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篠田桃紅の 「黒」と「白」 |
「黒」は真っ黒の一歩手前。明るさのある黒、 沈静であって、死でない。 「白」もまた欠かせない色のひとつです。 |
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白い和紙をのべて墨の線を引けば、 余白の白は新たな表情を帯び、 また墨は白の清冽さを無言のうちに示します。 桃紅の「白」は、空間を生みだし、また光となって作品を彩ります。 |